2026-04-14 17:15:21
OLAP(Online Analytical Processing)とは、オンライン分析処理のことです。 本記事では、OLAPとOLTPの違いをはじめ、OLAPの主な実装方法、DWHとの関係性を理解するポイント、OLAP分析の活用法を紹介します。

OLAPとは、Online Analytical Processingの略称であり、オンライン分析処理を意味します。多次元的にデータを分析した結果をスムーズにユーザーに返すという手法、またはツールを指します。
オンラインとは、ネットワークにつながっているという意味ではなく、リアルタイムに分析して結果を返すという意味です。一方で、決めておいた時間に処理を行う手法をバッチ処理といいます。
OLAP分析は、市場分析や業績管理などでよく使用されます。膨大なデータの分析に最適な手法なので、扱っている商品のデータ量が多い場合や、長期間の売り上げデータを蓄積している場合におすすめです。
OLTPとは、Online Transaction Processingの略称であり、オンライントランザクション処理を意味します。OLAPとは1文字違いですが、どちらもデータを処理する手法、またはツールのことです。
OLAPとOLTPの違いは、処理できるデータ量にあります。OLAPは大規模なデータの処理に向いており、OLTPは小規模なデータを扱うのを得意としています。さらに、OLTPは不可分な処理をまとめて行うトランザクションが得意です。
OLTPは、ECサイトの購買に関する処理に用いられることが多いです。具体的には、商品の購入、料金の支払い、発送の手続きまで、不可分な処理を実施することができます。このような高頻度で高速な処理は、OLAPに向いていない傾向にあります。
OLAPを実装する際はいくつか方法があるため、各実装方法の特徴を把握することが大切です。ここでは、OLAPのおもな実装方法を3つご紹介します。
MOLAP(多次元OLAP)とは、Multi dimensional OnLine Analytical Processingの略称です。事前に集計値をバッチ処理で計算しておき、独自の多次元データベースに格納します。
事前にデータ処理を行っているため、ユーザーの要求に素早く応えることができます。さまざまな実装方法があるなかでも、スピードが圧倒的に早い点が特徴です。
ただし、データベースを直接参照するわけではないため、参照できるデータは取り組んだ時点のものしかありません。新たな集計値を計算してデータを格納することで、最新情報を知ることができます。
ROLAP(リレーショナルOLAP)とは、もともとあるデータ自体をリレーショナルデータベースに格納して、ユーザーからの要求に対しリレーショナルデータベースからデータを抽出・集計する方法です。
ROLAPは、リアルタイムで最新情報を手に入れることができるメリットがあります。ただし、集計処理速度はリレーショナルデータベースに依存するので、データベースの性能によって結果が出るまでに時間がかかってしまうでしょう。
HOLAP(ハイブリッドOLAP)とは、MOLAPとROLAPの中間的な位置づけとなる方法です。具体的には、リレーショナルデータベースに格納されたデータから、集計データのみを独自の多次元データベースに置いておきます。
多次元データベースでユーザーの要求に対して応えるときは、1つ目にご紹介したMOLAPのようにスムーズに結果を出すことができます。もとのデータが必要な場合は、リレーショナルデータベースにリクエストして要求に応えることが可能です。
ただし、ROLAPのように、最新情報の結果を出せるものの、集計処理速度はリレーショナルデータベースに依存します。
OLAPを導入する際、データを収集して整理するDWHについて理解しておくとよいでしょう。ここでは、OLAP分析とDWHの関係性を理解するためのポイントとして、DWHの特徴やOLAP分析との関係性を紹介します。
DWH(Data Ware House)とは、さまざまなシステムからデータを収集して整理するデータベースです。わかりやすくいうとデータの倉庫のような役割があり、社内のシステムなどのさまざまなデータソースからデータを集めて整理することができます。
収集した大量のデータは、時系列に整理して保管することができ、データ分析などで活用が可能です。DWHを活用しない場合、データを探し出すのが困難で、古いデータは削除する必要があるでしょう。
データ量が増えれば増えるほど、DWHの必要性が高まります。データが蓄積されるほどデータの管理・分析に時間や手間がかかるため、通常のメイン業務に支障をきたす可能性もあります。
DWHを活用することで、必要なデータを探し出したり、データの重複を避けて管理したりできるため、効率よくデータ管理・分析ができるようになります。CRMや会計システム、人事管理システムなどのデータを横断的に分析できる点も魅力です。
OLAPは日常のトランザクションをリアルタイムで処理する手法やツールのことですが、DWHはさまざまなシステムや情報源からデータを集約して管理できるシステムのことです。
OLAP分析では、データの正確性や整合性の維持が肝心です。DWHを活用することで、時系列で管理されている膨大なデータからデータの検索・分析ができるので、データの正確性や整合性を保つのをサポートします。
OLAP分析を導入するも、具体的にどのように活用すべきかわからないという場合があるのではないでしょうか。ここでは、営業部門やマーケティング部門でのOLAP分析の活用法をご紹介します。
営業部門では、部署としての目標だけではなく、個人の成績や地域別の単価などを分析する際にOLAP分析が用いられます。OLAP分析を活用すれば、目標に対して進捗状況を確認することが可能です。
OLAP分析を活用すれば多次元的に分析できるため、提案数や成約率などの単純なデータのほかに、さまざまな角度から見た分析ができます。通常の分析では気づかなかった課題の発見につながる可能性があるため、業務の効率化などのメリットが期待できるでしょう。
また、進捗状況を確認するだけではなく、売り上げ報告や計画作成などでもOLAP分析が活用できます。データを蓄積して適切に管理していれば、過去のデータを活かした営業戦略も立てられるでしょう。
マーケティング部門でOLAP分析を活かすことで、日々の施策に対して進捗状況を確認できたり、リアルタイムで投資対効果を把握できたりします。そのほか、市場状況の分析、予算の作成、計画の立案などでも活用できます。
マーケティング部門では、扱うデータ量が多いので、大規模のデータ処理に適しているOLAP分析がおすすめです。顧客数が多ければ多いほど、BIツールのさまざまな分析機能を活用して、ユーザー属性を明確にすることがポイントです。
さまざまな観点からデータ分析ができる環境を実現することで、売り上げや業績を飛躍的に伸ばせる可能性があります。ユーザーの属性が明らかになれば、どのようなアプローチをすればよいか、適切な施策が明確になるでしょう。
企業でデータ分析を行う際、OLAPのメリットをよく理解しておくとよいでしょう。ここでは、データ分析の効率を向上させるOLAPのメリットを3つご紹介します。
企業や組織のデータ分析でOLAPを活用することで、どのような施策を行うべきか、いつ施策を実行すべきかなど、迅速な意思決定につながります。迅速な意思決定を実現できれば、秒単位で変動する経済において競争力を維持できるメリットにもつながるでしょう。
通常のデータ分析では、複数のデータテーブルを検索するので、複数のリレーショナルデータベースで分析を実行するのに時間がかかってしまいます。しかし、OLAPであれば、データを事前に計算して統合するので、迅速に分析が行えます。
OLAPを活用することで、技術者以外のユーザーも複雑なデータ分析ができるようになるでしょう。簡単に大規模なデータの分析を行えるため、数値を扱うことに対して抵抗がある方でも扱えます。
また、通常のデータ分析からOLAP分析に切り替えることで、データベースの操作方法を学ぶための時間が省かれます。その分、複雑なデータ分析を行ったり、ほかのメインとなる業務に集中したりできるでしょう。
OLAPでは、財務や生産、マーケティング、そのほかの部署のために統一されたプラットフォームを提供しています。統合データビューをもとに、全体像を把握することができ、問題に対して適切な施策を実行して解決することが可能です。
BIツールを活用することで、業務プロセスを可視化できたり、業務を適切に管理して自動化を実現できたりします。データ分析をより効率的に行いたい場合は、BIツールの活用もおすすめです。
OLAPはデータ分析をしてその結果をユーザーに返す手法またはツールであり、DWHとの関係性をよく理解することでより効率的にデータ分析が行えます。扱っているデータの量や求めているデータ分析方法に合わせて、適切な実装方法を選ぶとよいでしょう。
また、営業部門やマーケティング部門では、顧客情報や営業実績など、扱うデータの量が多いのでOLAPが適しています。迅速な意思決定を実現したり、技術者以外のユーザーをサポートしたりするメリットにつながるでしょう。
バリューテクノロジー株式会社では、さまざまな業務においてデータを見えるかして分析するBIツールを提供しています。
提供するツールには、Web帳票作成やダッシュボード設計、紙のデジタル化、IoTデータの可視化などの機能を備えた「FineReport」や、完全Webシステムで、ブラウザでノーコード開発できるセルフBIツール「FineBI」があります。FineReportはさまざまな業務ニーズに対応し、FineBIは誰でも簡単に短時間で操作可能です。
業務プロセスの見える化や業務の効率化・自動化を目指している場合は、お気軽にお問い合わせください。
OLAP(Online Analytical Processing)とは、オンライン分析処理のことです。 本記事では、OLAPとOLTPの違いをはじめ、OLAPの主な実装方法、DWHとの関係性を理解するポイント、OLAP分析の活用法を紹介します。
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